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エウフロニオスのカップが粉々に...

近年ギリシア遺物の違法取引で美術商や博物館関係者が訴えられるケースが続いてますが、こちらの記事ではギリシアの陶器画家を代表するエウフロニオスのキュリクスを始めとする膨大な数の遺物が押収され、それまでの経緯について述べられています。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000085&sid=atPEV0rl90VI&refer=europe

1990年にオークションで$742,000(約9000万円)で購入されて以来行方不明になっていたエウフロニオスのキュリクスが膨大な遺物とともに強制捜査を受けた美術商の倉庫から発見されたものの、ある警察官が誤って落として壊してしまったそうです。よりによって一番貴重なのを!というところでしょうか。

現在は修復を受け、ローマのVilla Giulia博物館に保管されているようですが、美術商側の敗訴が決まれば一般にも公開されるようになるようですね。

このキュリクスを始めとする60年代、70年代にイタリアで盗掘された遺物を扱ったアメリカの美術商の裁判も行われていて、アメリカの美術館・博物館に所蔵されている陶器の返還を求めていて、J. Paul Getty博物館は既に三点の陶器を返還していますね。ギリシア政府も同様の訴えをしているようですし。

イタリアやギリシアでは盗掘が後を絶ちませんが、それというのもギリシア陶器が異常な高値で取引されるためです。過去から切り離された遺物は単に「そのもの」だけの価値しかありません。出土状況が記録されていれば、過去においてどんな人物がそれを手に入れ、どんな目的で使ったかなどを推測することもできるのに...

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テーマ:考古学(国外) - ジャンル:学問・文化・芸術

2005.11.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | 最新ニュース

ヨーロッパ最古の地図

二年前に発掘された南イタリアでヨーロッパ最古とされる、前500年ごろの地図が公開されたようです。
http://news.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2005/11/18/wmap18.xml

写真をそのまま載せることはできないので、書き起こしたものを。

Mappa di Spoleto


陶片(口縁部か脚部)に刻まれているのは南イタリアの「かかと」にあたる地域の地図で、両側には海を表すジグザク文が刻まれており、左側にはΤΑΡΑΣ(Taranto)の名前が刻まれている。

陸地には痕跡のみのものも含めると13の都市の名前が刻まれていて、現在の地図と同じようにドットでその地点が表されている。都市名にはギリシア文字が使われているが、言語はメッサピア語とされている。その中にはΗΥΔΡ(ΗΥΔΡΟΣ, Otranto)やΟΖΑΝ(UZENTUM, Ugento)、ΣΟΛ(Soleto)などの地名があり、実際の地図とも呼応している。

これまで文献では古代ギリシアでも地図が描かれていたことが分かっているが、実際に確認されたのはこれが初めてで、この陶片は現在タラントの考古博物館で展示されている。

テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

2005.11.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | 最新ニュース

ブログ開設

サイトのほうは長く更新が滞っておりますが、ブログなら少しは更新できるだろうということで開設いたしました。掲示板が連日荒されていることもあり、向こうはゲストブックのような形で残すとして、主な記事はこちらに記述することになります。

とはいえ、どんな内容にしていくかはまだまだ未定。果たしてどれだけ長続きするでしょうか。

2005.11.19 | | Comments(4) | Trackback(0) | 未分類

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